今日は春の嵐と予報されていて、明日の通勤時間帯がピークとなるらしいです。やだなあ。
数日前も同じように大雨が帰る時間と重なってしまい、そんな中モンキーで帰ったんです。パワーフィルターは湿度の影響を受けます。走っている最中にガブガブ言い始め、信号待ちでプスン。ちょうど大型スーパーの横だったので、押して屋根のある場所に移動して、ドライバーでキャブのエアスクリューを少し回して燃料が薄くなるように調整してみました。
湿度が高いと、混合気は濃くなります。ここに気温の要素も加わるので一概には言えないのですが、湿度が高い場合は点火プラグが真っ黒く煤けて(いわゆるかぶった状態)いるので、混合気が薄くなるようにエアスクリューで調整してみたのです。
少しアイドリングも高くなるように調整。信号待ちでもエンジンが止まることなく無事に帰りつくことができました。
この日はあえて雨の中を走ってエアスクリューをいじるとどう変化するかを確認したかったんです。
去る1月22日。関東で4年ぶりの大雪が降りました。この日、雪が降る予報はちゃんと出ていたんですけれど、大したことはないだろうとモンキーで朝、出勤してきたのです。
結果として、昼過ぎから雪が激しくなり職場でも業務に支障がない者は早めに帰宅するようにという通達まで出ました。
僕も、その言葉に甘えて早上がりをすることにしました。外に出るとすでに車道も雪が積もっている状態。
バイクで雪道は危険すぎます。こりゃまずいかなと思いつつも走り始めました。タイヤは標準ブロックタイヤではなく、チューブレスのオンロードタイヤであるダンロップのTT100ですが、車重が軽いせいか結構ちゃんと走ります。油断をすればズリっといくでしょうけど、気をつければ行ける。これくらい走れるなら帰れるかも・・・と思ったときにエンジンが止まりました。交通渋滞が発生しており、この時も信号待ちでアイドリングしていた時でした。キックですぐに始動はするのですが、ブレーキをかけて停車したときは頻繁にエンジンストップ。そして、ついにキックでもエンジンがつかなくなってしまったのです。
後ろの車に合図をして押して歩道に退避して、雪を多少凌げそうな高架下まで押して歩きました。雪はかなり激しく降っています。
プラグを確認すると真っ黒く煤けていました。念のために持っていた、真鍮ブラシで煤を落としてからキックを試みるとエンジンは無事にかかりました。高い湿度と寒さで、プラグがカーボンを焼ききれていない状態のようです。
すでに車道も雪に覆われておりチェーンなしでは車も危なくなりつつなる中、モンキーはちゃんと走ってくれました。滑って転ぶかと思っていましたが、結構ちゃんと走れる。車重が軽いのがよかったのか、TT100というタイヤができる子なのか。
その後も、赤信号で度々エンジンが停止しましたが、なんとかキックで再始動することができていました。なんとかごまかしながら走らせていたときのことです。
突然、モンキーのエンジン回転数が上がり始めました。渋滞の中徐行している最中に、1万回転です。クラッチを握っていたので急発進することはありませんが、驚きましたよ。しかも、アクセルが固まって戻らない!
これには流石に焦りました。グリップを強引に動かしてなんとかエンジン回転を下げることができ、何事もなく停車させましたが、周りの車はさぞ驚いたことでしょう。
なぜこうなったのか、その時は皆目見当もつきませんでした。ワイヤーが寒さで凍ったのかと思いました。その事象はその後もう一度発生しましたが、グリップを少し強めに捻ることで動かせました。
後日、この事象について調べてみたのですが、どうやら「キャブレターアイシング」が発生したっぽいです。これは湿度が高く、気温がとても低いときにスロットルバルブが凍結してしまうというもので非常に危険な現象です。
僕は、なんとか無事にやり過ごすことができましたが、こういった危険があることを考えると、雪の日は乗るのは控えるべきですね。良い経験になりました。
その後、停車する度にエンジンも止まるし、流石に限界だと感じたので嫁さんに連絡して車で迎えにきてもらい、モンキーは車に積んで帰りました。すでに車でもノーマルタイヤではスリップする状況なので、ピップアップの際にチェーン装着しました。
さて、キャブレターアイシングや雪道の走行は仕方がないものとしても、湿度が高い状況でのエンジンストップは改善したいと思いました。通常の雨でも湿度は当然上がりますから。
そこで、冒頭の文に戻るわけですが雨の環境でもキャブレターの調整だけでアイドリングを維持できるかどうかを試したかったのです。
一応、エンジンが止まらない程度には安定させることができると分かったので、この雨の日のライディングは実りのあるものでした。
繰り返すけれど、流石に雪はやめた方がいいです。意外に走れるけど、他で色々厄介。