積みプラ戦記(briefing)

メインの発信拠点であるホームページ「積みプラ戦記」での近況活動や見通しについて。プラモデルとミニッツレーサーとミニバイクのことばかりです。

モンキーで事故った話 ①-1

この話書き残しておこうと思っていたのにずっと書けていなかった。

自分にとってこの経験はとても貴重だったのでここに残しておこうと思います。

 

実際にこの事故にあったのは数年前であり、全て終わっています。

 

バイクに乗り始めて二十数年、初めて車と事故を起こしました。事故そのものは軽微なものでした。が、このバイクライフ二十数年の間掛け続けていた任意保険というものを初めて活用しました。ケガが軽微である意味余裕があったからこそ勉強がてら任意保険はどのような恩恵があるのかをきちんと学ぶことができました。

最近は、車でもバイクでも任意保険に入らない人間が多いとか。

入らないことで月々のお金は浮くかもしれませんが、いざというときこんなに助かるという話をします。いざとなったとき相手から大金を請求されて大変だよという脅しもありますが、こんなに助かるよという論法も成り立つでしょ?

きちんと任意保険に入ることで、自分も事故を起こしてしまった相手も救えるということをお伝えできればと思います。



では、事故当日。

数年前の11月某日。バイクで仕事から家に帰るところでした。天候は細かい雨で時刻は夜8時頃。日頃から交通量の多い国道を走行していました。この時もそれなりの交通量で、反対車線は渋滞中。十字路に差し掛かりました。こちらの信号は青。左折する側は渋滞で詰まっていました。その交差点は少し変わっていて、交差点手前で2車線に増えるのですが、左の車線が左折専用。右の車線が直進と右折なのです。直進しようとしていた僕は渋滞している左専用レーンではなく右レーンを直進して交差点に進入します。反対車線も交差点手前で2車線に増えるのですが、こちらはオーソドックスな左レーンが直進と左折、右レーンが右折専用。

僕から見て左折しようする車が多く渋滞していましたから、左折レーンは詰まっており、反対車線から右折したい車も多かったから右折レーンは詰まっていたという状況です。

雨なうえに左右が渋滞だったこともあるので車の間から自転車や歩行者の飛び出しも考慮するとスピードは上げられません。体感では時速20キロ以下だったと思います。

交差点に入ると反対車線で右折待ちの車が列を作っています。左折する側はまだ渋滞しているので行ける車はありません。

まさに交差点に入ったところで、突如対向車線の右折待ちをしていた乗用車がブレーキを解除して交差点に進入を開始、完全に衝突コースを取ってきます。あわてて左に避けつつ、フルブレーキをかけた瞬間、僕は転倒しました。

左にバイクを傾けたときにフルロックブレーキになったので前輪が滑ったのです。自分は前に投げ出され腹から地面にぶつかりました。たまたまですが、頭を上げていたので地面に打ちませんでした。ヘッドスライディングみたいな感じといえばわかりやすいです。体は前に滑り、進行してきた車の前で止まりました。転倒した僕のモンキーは僕の後ろ。つまり、相手とは接触していません。

痛みに耐えつつ起き上がって、転倒したバイクを起こそうとしたんですが倒れた際に、左肩を捻ったらしく痛みで力が入らない。

対向の交差点に入ってきたドライバーが車から降りて「大丈夫ですか?」と声をかけてきましたが、さすがにこっちも「なんで今入ってくるの?」と若干声を荒げてしまいます。

ちょうど、対向車線の渋滞に消防車が一台いたらしく、事故を目撃した消防隊員の方が駆けつけてくれました。

バイクを路肩に寄せてくれ、相手の当事者の車を駐車できるように誘導してくれました。相手のドライバーは「僕はいたほうがいいんでしょうか?」と聞いてきました。接触してないから自分には関係ないはずと思ったんでしょう。消防隊員の人に「当たり前!」とぴしゃりと言われてましたよ。

 

そこから警察を待って事故検分。小雨の中を約3時間くらい。僕も相手ドライバーもお互いにしんどい時間だったと思います。僕は左肩が痛かったし、相手のドライバーも小雨の中スーツで傘もささずにじっと事故検分終わるの待ってましたし。

 

そもそもの原因は、右折待ちの対向車が早く行きたい気持ちから右折し始めてしまったことが原因。急ぎの用事があったとは本人の弁。が、事故検分で大幅に時間を失いました。

僕が自分に非があるかと警察に問われたところ、スピードは十分落としていた認識はありつつも、対向車がそういう行動に出る可能性を頭の片隅で持っていてもよかったと思うと答えました。

さて、ここでポイント。

接触ではあっても、相当因果関係が成立する場合は事故の当事者になるということ。

事故直後、相手ドライバーは「僕は居たほうがいいのでしょうか?」と消防隊員にきいたことからも、接触してないんだから関係ないだろ、勝手にバイクの奴が転んだだけじゃんという気持ちが推察できます。そう思うのもわかる。

原因を作ったら、当たってなくても当事者だと警察ははっきり断定してました。

 

僕は左肩をおかしくしていたので警察の方に救急車を呼びますかと聞かれましたが、

このバイク置きっぱなしにするのもなあという気持ちがあったので、呼ばないで自分で病院行くことにしますと答えました。

妻には連絡をしてバイクは車に積載して病院に行くつもりでいました。

ちなみにバイクのダメージはというと、地面と当たったバーエンドとか、ヘッドライトユニットとかは削れたり曲がったりしてます。あと、左に倒れたのでチェンジペダルも若干内側に曲がっていたり。でも、その程度です。エンジンも始動できるしハンドルやフロントサスペンションは曲がったりしていない。低速で倒れただけなのでダメージもそんなに大きくないのは当然ですね。

そこで、警察に聞かれたこと。

「物損にしますか?人身にしますか?」

救急車を呼んでいたら、そのまま人身事故なのは間違いないでしょう。けど、自分ではそこまでのケガだと思っておらず、バイクの回収も同時にしたいから自分で病院に行くことを選択したことで、そこを僕が判断することになったんだと思います。

この時点では、左肩が痛くて上がりませんし骨にダメージを負ってる可能性ももちろんあるわけです。

そこで、違いを警察官にきいたところ変な答えが返ってきました。

相手にダメージを与えたければ人身です、と。これは聞いたときちょっと意味が解りませんでしたが、後々確認したことである程度は解釈できます。

物損事故の場合は、お互いの物を壊したので損害賠償の責任は発生するけども人を傷つけていないので罰金とか反則金が取られないということらしいです。

逆に人身事故の場合は、刑事処分・行政処分の対象となるので、加害者となれば反則金や罰金、免許の点数の加点も入ることになります。

だから、相手にダメージを与えたければ人身ですと言ったんです。なんか嫌な言い方だなとおもいます。人身と物損だと警察の手間もだいぶ違うみたいですから、もしかしたら物損で済ませられるならそうしてくれという意味もあったのかもしれません。

この時点で、僕は自分のケガの状況をしりません。痛いということだけです。まずは、病院に行って結果を聞いてから判断しますと答えました。

相手ドライバーの連絡先および、担当してくれた警察官の名前を聞いたうえでここではいったん終わり。このとき相手ドライバーの方からは謝罪は受けました。

僕のほうは事故検分が終わるまで近くのレストランで待機してくれた妻と小学校入りたての息子と合流して、車にバイクを積みました。

事故検分中に救急病院をいくつか当たって、診療してくれるところを見つけていたのでそちらに向かいます。すでに時刻は22時近く。

事故現場から車で約40分くらいのところにある救急病院まで行き、事情を説明して診察を受けます。

交通事故の場合は、健康保険が使えないと聞いたことありますか?あれは実は使えるらしいですよ。ただ、交通事故の場合は診療費は最終的に加害者が払うものになるので、健康保険を使った診療の場合は、後々加害者へ診療費を請求したりする切替の手続きが発生するわけです。その面倒くさい手続きを嫌がって病院は先回りして自由診療(健康保険を使わない治療)を当然のように言ってくるってわけですね。中には、交通事故を健康保険を使って診療することを断ってくる病院もあるらしいです。

交通事故で健康保険は使えます。使えないと言っているのは病院が面倒くさい手続きを嫌がってるから、というわけです。

ということを事故当時僕ももちろん知らなかったので、自由診療ですと言われて、あーそうですかとなりますね。その時手付金みたいなお金を1万円預けることになりました。

診察では、レントゲンで見てもらったところ骨に異常はなし、捻挫で済みました。

痛み止めと湿布をもらって終わり。

この時、ケガも軽かったこともあり、この際交通事故に関する知識を身に着けるべくいろいろ勉強して置こうと思いました。

上記のように、交通事故は健康保険が使えないというのも実はそんなことないわけで。

さて、これからいろいろな手続きがありますのでもらった書類は全部保管していきます。それでも慌ててて、保管を忘れて捨ててしまったりもあったんですけどね。

診療の書類、病院の駐車場の領収書。取っておきます。

診療が終わって家に帰りついたのは夜23時半近く。さすがに疲れました。

そして、事故に関する手続きはここからスタートします。

①-2へ続く。