先日、SHCM-Proを使ってブンドドをしながら追求した件について少しまとめておきます。
ブンドドというからには、やはり熱いバトルを再現するのが王道だと思うのです。そして、ガンダムの熱いバトルとなれば、やはり格闘戦。格好良い格闘シーンを撮影しようとトライしてみました。
少し考察。
ガンダムを始めとするモビルスーツは基本的に武器を使って戦います。近接戦闘ならライフルやバズーカ、白兵戦ならビームサーベル等を使用します。
手持ちの武器を全て失った状態であれば、殴る蹴るの戦いになるでしょうが、そうなるのは稀だと思います。となると、格闘はどういった使われ方が多いのか。
考えられる状況としては、白兵戦にもつれ込んで、ビームサーベルによる攻撃で敵機を無力化しようとしたが、近寄りすぎてビームサーベルを振り難いケース。手は武器を持っているので、蹴りで相手を倒すか引き離す時に使われるんじゃないでしょうか。そういうイメージを持ちつつ挑戦してみます。
キャストは、SHCM-Proユニコーンガンダム。
このアクションフィギュアは可動域がとても広いので様々なアクションポーズと取らせることができます。今回は、体型のバランスが良いユニコーンモードで撮影しました。デストロイモードは見映えするのだけれど、足がちょっと長すぎて体型のバランスが悪いのです。蹴る分には足が長いことは有利でしょうけどね。
ここで、SHCM-Proの足の可動域を確認。
単純にまっすぐ足を上にあげようとするとせいぜいこの程度です。これは、足の付け根を保護している腰部フロントアーマーが可動に制限を生じさせている為です。
ガンダム系ロボには大概この腰部フロントアーマーが付いています。まあ、股関節は機構上重要な箇所なので、ここを守るための装甲はあるべきですから、合理的なデザインだと思う一方でこいつのせいでブンドドし辛いのもまた事実。
そこで、腰部フロントアーマーとサイドアーマーの間から足を出す感じで足を上げてポージングしてみます。アクションフィギュアでもガンプラでも股関節は大概ボールジョイントを使っているので、斜め方向へ上げることは容易です。そして、蹴っている感じにポージングしてみます。上段左回し蹴りをイメージしてみました。
なんか勢いが少し足りない気がするけど、これは左手の位置をもう少し背中の方に回すべきだったと思います。これは次回の課題ということで。でもまあ、それらしくはなりました。
実際に相手も用意してみます。SHCM-Pro陸戦型ザクⅡ。同スケール。
足を上げ過ぎですね。ユニコーンガンダムはモビルスーツの中では大型機に入るので、彼我の全長の差も影響しています。
モビルスーツの頭部ユニットには人が乗っていません(乗っている機体もありますが)。頭部ユニットは主に複合センサーが装備されている部位なので、ここを蹴っ飛ばして破壊してもザクの継戦能力はほぼ維持されたままです。
ということは、格好は良いけれどこういうシーンはあまりリアリティがないと言わざるを得ない。Gガンダムみたいなガンダムファイトがテーマなら別ですが。
次回は少しリアリティにこだわった蹴りのポージングを研究してみたいと思います。
今回はここまでにします。
ホームページの更新もしました。
コラムに、ブンドドの作法1を掲載しました。ブンドドとは何かについて私見を述べています。